2017年4月8日

海老名市立中央図書館 訪問記 その3            ゲーテ全集も種類無視で配架

地階に降りると、壁際に「国内小説」という表示があり、作家名の50音順に本が配架されている。それをたどって行くと、書棚の向きが壁に沿って向きを6回も変えながら、ほぼ一周しているため、目指す作家の名前にたどりつくのは一苦労だ。
 
 せめて一連の棚ごとに、「あ~お(大島真寿美)」「お(大城立裕)~き(北杜夫)」「き(紀田順一郎)~こ(五條瑛)」などの案内表示を付けたり、次の棚の方向に矢印を付けるなどの配慮があると、利用しやすくなるのではないだろうか。もっとも、新人作家が登場する度に修正が必要になり、職員の仕事は増えるが。

  「高い棚にある本をご希望の方は、スタッフにお声がけください」という表示があったので見ると、国内小説は下から7段だけで、その上の3段は国内小説に限らず、アラビアンナイト やゲーテ全集やらトルストイなど、さまざまな本が種類などは無視したように並んでいる。
 しかも分類を示す表示がないから、これらの本は永久に、誰にも読まれることはないだろう。さらに上の2段はダミー本だ。これでは図書館ではなく、本の墓場ではないかと感じた。                         (エビ無し天丼)