2017年5月25日
海老名市長 内野 優 様
図書館と市民を結ぶ海老名の会
新緑の候、時下ますますご清祥の段、お慶び申し上げます。
日頃の図書館の管理運営でのご尽力に敬意を表します。
さて、市立図書館における視聴覚資料の購入に関して、質問及び要望を致します。
指定管理者制度を開始した平成26年度から28年度まで市立図書館の視聴覚資料の購入費はゼロです。27年度図書資料費の決算額は、4609万5千円で前年度の2倍を超える大幅な増加にもかかわらず、視聴覚資料の購入が差し止められたことに疑問を抱かざるを得ません。
近隣の市立図書館の27年度視聴覚資料購入費は、厚木市立図書館においては40万円、座間市立図書館は84万2千円です。大和市立図書館内のシアターブースでは、CDはもちろん、DVDも利用できるコーナーが市民から高評価を得ています。
平成25年に海老名市が実施した「図書館利用者アンケート」では、設問項目C「図書館に併設してほしい機能・施設設備(ハード面)」に対して2番目に多い22.4%の人が「AV・インターネット・メディアライブラリー」と答え、視聴覚資料を求める市民の希望が明確に示されていました。
市立図書館における、CDの貸出件数は、平成23年、24年度には年間3万件強、25年度から徐々に貸出件数が減りながらも、27年度は1万1千件強の貸出数があり、CDを活用する市民の数は決して少なくありません。
視聴覚資料の購入が中断されたことは、市民の意見を無視した、市民不在の行為といわざるを得ません。これでは、先に行ったアンケートは何のために、誰のためのものであったのかがわからなくなり、アンケートを実施した海老名市への信頼が問われることにもなります。
中央図書館の管理運営を担っている指定管理者カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の本来の事業は音楽・映像ソフトのレンタル業でした。図書館の視聴覚資料購入がゼロであるのは、CCCの本業を有利にするためではないかとの疑念も生じます。視聴覚資料の購入方針に関して、管理運営を担っている指定管理者CCCの説明責任も求められています。
以上のことから、以下の質問及び要望を致します。
回答は6月末日までにお願い致します。
尚、本書面及び回答書(無かった場合も含めて)は公開させていただきます。
質問;1.平成26年度から28年度まで、視聴覚資料の購入をゼロとした理由について、また
29年度以降の方針について海老名市及び指定管理者からの明確な説明を求めます。
2.中央図書館にDVDを置いていない理由について説明を求めます。
要望;視聴覚資料の購入を要望します。また、現在は中央図書館はCD、有馬図書館はDVDが保管されていますが、両館にCD、DVDを揃え、利用できるようにしてください。