2016年3月20日


図書館市民ニュース 第1号  2016年3月発行

学習会「図書館って楽しいよ」  広い市民が参加
  葉山敦美・座間市立図書館主幹が講演

図書館と市民を結ぶ海老名の会は3月5日、学習会「図書館って楽しいよ―図書館を生活」を海老名市内で開きました。図書館の本来の値打ちを学びつつ、「ツタヤ」問題も考えようと計画されたもの。会場は満席になり、共感の声が数多く寄せられました。

公共図書館の大事な役割は「調べたい・見たい・聞きたい」市民へのサービス
  講師の葉山敦美・座間市立図書館主幹は、公共図書館の大事な役割として、「調べたい・見たい・聞きたい」市民へのサービスがあると強調。病院の情報を調べたいという市民に、定評のある医療書をいっしょに見てもらうなど、行き届たサービスを紹介しました。
  加えて、図書館はあらゆる個人・施設とつながることができると指摘。生徒から「帰らないで」と請われる県立座間養護学校でのおはなし会(年10回)や、親子がそろって楽しむ「親子でふるえるこわいおはなし会」など、市民に開かれた座間図書館の実践例を明らかにしました。
  公共図書館の“公平”な役割についても、基地・日米安保の本を賛成も反対もそろえている例を示し、「判断は読む人にしてもらう」と語りました。

ツタヤ図書館の「ブラックボックス」化/本物が並べられてこそ重量感も
  葉山氏は図書館の指定管理者制度問題について、メリット・デメリットの両論にふれつつ本質が経費節減にあると指摘。書架の間隔が車イス利用者にとっては狭い実例などを挙げました。
  同制度が導入される背景についても、直営時代に住民参加や地域社会への貢献が“低調”であったケースを明らかにしました。
  また、分類法の問いを「企業秘密」として拒み、貸し出し数も不明という佐賀県武雄市の「ツタヤ」図書館の事例については、公共図書館ではあり得ないと言及。その「ブラックボックス」化に警鐘を鳴らしました。
  海老名市立中央図書館にも並ぶ「ダミー本」(本の形の偽物)にふれて、「図書館は本物が並べられてこそ重厚感も生まれる」と述べました。

“きみたちの一歩のために図書館はあるんだよ”
  質疑応答で葉山氏は、公共図書館の在り方の一つに、子どもの居場所としての役割があると発言。佐賀県の伊万里市立図書館はミッション(使命)のなかに“きみたちの一歩のためにこの図書館はあるんだよ”を掲げ、子どもらとの結びつきを深めていると語りました。

市民のための図書館を 確信を深めてスタート

図書館学習会の準備中、驚いたのは、主催者も知らないところで参加者の輪が広がったことです。
  電話で申し込んできた女性は、開口一番、「ありがとうございます」と言い、「海老名の図書館問題にモヤモヤしていただけに、今回のような学習会を待っていた」と一気に語りました。市内の二つの喫茶店も学習会の案内チラシの掲示を快諾しました。
  学習会に立場の違いを越えた参加した市民や市議は、公共図書館の進んだ経験や教訓を学びました。
  市民は、文化的な生活とともに、市民のための図書館を願っています。海老名の新しい市民運動は確信を深めてスタートしました。
学習会「図書館って楽しいよ」 (2016年3月5日) 参加者の感想から


公共図書館の在り方がストンと 女性・30代 図書館って楽しいよ、のテーマの通り、葉山敦美さんのお話で、図書館は本当に楽しいところ、ワクワクするところ、居場所や学びの場であることがわかり、公共図書館のあり方もとてもストンと落ちました。市民とつながる図書館にしていくように、できることをしていきたいと思います。

よく分かった解説 男性・60代 図書館業務の多様さを改めて認識させられました。関連する他の分野についての説明も明快で理解しやすかった。資料が豊富で、かつ解説もよく分かりました。

関心をしっかり持って 女性・60代 市立図書館を守っていかなければ…そのためには関心をしっかり持ってみていこうと思いました。何回かに分けて図書館の工夫や実行されている活動のお話を聞けるとよいと思います。ありがとうございました。

多面的な活動に敬意 女性・70代 広範囲な図書館業務が理解できました。直営の座間図書館の多面的な活動(ボランティア導入も含めて)に敬意を表します。熱意を感じました。 

市民と結びついて 男性・50代 いままで図書館は本を借りるだけの場所だと思っていましたが、公共性があり、

コミュニティ、教育の場であることを知りました。指定管理者にすることの問題が少し分かりました。図書館は営利目的であってはいけないし、市民から離れた施設であってはいけない。市民と結びついていることが必要だと実感しました。

また学習会に参加したい 女性・60代 ぼんやりしていた「ツタヤ図書館」への不安、不満が、あるべき公共図書館の姿をお聞きして、明らかになってきました。友の会や老人大学等に興味を持ちました。また、具体的に反対していくためにどうしたらよいか、学習会に参加したいと思います。ありがとうございました。

 束になって努力したい 女性・70代 図書館は人間を育てるところです。座間図書館が市民が何を求めているのかを探り、サービス計画を作り、運営を進めていることに敬意を表します。海老名市民としてうらやましいし、指定管理者制度を少しずつでも改善するため、束になって努力したい。

図書館の崇高さ 女性・60代 図書館で崇高な働きをされていることに感動しました。あらゆる世代の市民や様々な学習を求める人に対して、平等に、排除せず、図書館員として可能な限り支援するという誠に人間味あふれる葉山さんの職業観、様々な面白い企画を実行され、図書館への並々ならぬ熱意を感じました。ツタヤ図書館の様々な問題点と私が望んでいる公共図書館の姿が具体的に見えてきました。

海老名市は大きな損失 男性・60代 同じ図書館でもこれほど差があるのかと、がく然としました。市の基本姿勢の違いでしょうか。海老名市は大きな損失をしていると感じました。

市民に開かれた図書館に 女性・60代 座間図書館ではいろいろなサービスを工夫されていることに感動しました。海老名図書館ではどのくらい行われているのかと思いました。「ブラックボックス」化するのではなく、市民に開かれた図書館にしていくことが大切ですね。

現在のままではだめ 女性・70代 海老名の図書館は現在のままではだめだと思います。こんごの在り方を考えています

税金が投入されている 女性・60代 図書館についても海老名の問題も、知らなかったし、知ろうと努力してこなかったと痛感。まずは行って見てこようと思います。「ダミー本」は驚きです。税金が投入されているわけだし、私たちの問題として考え続けなければいけないですね。海老名の問題を集中して学習する場があったら参加したいです。きょうは企画していただいて、ありがとうございました。

落ち着かない海老名中央図書館 女性・70代 いろんな図書館を知ることができ、また座間図書館のことも知り、参考になりました。新しい中央図書館ができてからは、行きやすい座間図書館を静かに使わせていただいています。CCCの図書館では落ち着いてすごせません。問題を正して欲しいです。

「ダミー本」の早期撤去を 女性・70代 大変参考になりました。海老名の図書館は本のレンタル屋です。書架の間隔が車イスが通るのに不十分なんてありえない。「ダミー本」も早く撤去して、子どもの手が届くところに本を置いてください。