2017年2月4日

質問書 子ども向けコーヒー講座は市立図書館にふさわしいか


                                                               2017年2月1日

海老名市長   内野 優 様
海老名市教育長 伊藤文康 様           
                                                      
                                                                              図書館と市民を結ぶ海老名の会    


「苦めなコーヒーを体験」
 海老名市立中央図書館では、館内で営業するスターバックスのスタッフなどを講師として、子どもにコーヒーを推奨する講座が繰り返し開かれています。

昨年3月13日の「キッズバリスタ講座」では「実際にコーヒーを作ってみたりしながら」(同館フェイスブック同年3月2日)、バリスタを目指すことが呼びかけられました。バリスタとはコーヒーを専門に扱う人を指します。

続く4月から10月までの毎月第3土曜日、同講座は小学生を対象に定期開催。7月16日の講座ではコーヒーにどのケーキが合うか、「バリスタ見習いたちが少し苦めなコーヒーを体験しながら」(同前718日)感想を語り合っています。


内閣府も海外の懸念の声を紹介
コーヒーに含まれるカフェインについては、眠気を覚ます作用などがあることは広く知られています。子どもの身体にも、個人差はありますが、睡眠や成長ホルモンへの影響が懸念されています。

内閣府の食品安全委員会は、カナダの保健省が子どもに及ぼすカフェインのリスクが高いとの評価を行っていることを紹介しています(2011年3月31日)。また、コーヒー業界の企業からも、「10歳以下の子供には、基本的に控えた方がよいかと思います」(UCC上島珈琲HP)と提案されています。


図書館は学校・家庭教育の向上に資する施設
海老名市と図書館指定管理者との基本協定書によれば、指定管理者の事業は市の承認を得なければなりません。指定管理者が関係法令に従うことも定められています。

その図書館法によれば、図書館は学校教育を援助し、家庭教育の向上に資することに努めなければならない施設です。

子どもの成長をめぐり議論のあるコーヒーに、小学生が親しむ講座を連続的に開催することは、市立図書館にふさわしい取り組みといえるのでしょうか。

次の質問への回答を、2月15()までによろしくお願い申し上げます。

①「キッズバリスタ講座」のこれまでの開催数②繰り返し実施された理由③子どもの成長や図書館法に照らして問題はないのか④こんごも開催を認めるのか。